講師からのメッセージ
Message中上 徹
Toru Nakagami
入局年 2018年
経験を活かして
地域医療に
貢献していきたい
脳血管障害は、40歳以上のすべての人口層で、死亡原因の第2位あるいは第3位に位置しており(厚生労働省データベース)、脳血管障害が寿命に与える影響は多大です。また、脳梗塞・TIAの患者数は2020年に12045人でしたが、2021年には14896人に増加しています(日本脳卒中データバンク)。
そして、高齢化に伴い今後さらに脳梗塞患者数が増加することが予想されます。そこで、2018年に脳卒中・循環器病対策基本法が成立し、脳梗塞患者における健康寿命の延伸等が目標に設定されました。それを達成するためには、脳卒中診療に従事する医師の増加が必要であり、脳神経内科も脳卒中診療を行うことが求められる時代になってきています。しかし、地方では脳血管内治療医を含め、脳卒中診療を行うことのできる医師が不足しており、各地域で教育・育成することが必要です。
私は、脳神経内科医ですが、脳血管内治療も学んでおり、経皮的血栓回収術及び頸動脈ステント留置術など実施してきました。この経験を活かして、今後は地方診療に従事し、微力ながらも地域に貢献していきたいと考えています。
研究に関しては、これまで様々な学会で発表する機会を頂きました。その中には、Internationalstroke conferenceでの発表や日本脳血管内治療学会のシンポジウムで発表する機会があり、非常に貴重な体験でした。日常業務をこなしながら学会の準備をすることは非常に困難であり、睡眠時間を削って準備していたことを思い出します。しかし、その苦労があったからこそ、学会発表後の達成感は代えがたいものでした。そのため、今後も臨床と研究を両立して継続していきたいと考えています。貢献していく医療を目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。
先輩の声
Voice藤原 史奈子
Shinako Fujiwara
入局年 2020年脳神経内科・脳卒中内科を
選んだ理由は?
同じ疾患であっても患者さんそれぞれ症状が違い、興味深く感じたことがきっかけです。その中でも脳卒中分野は救急疾患であり、病院に搬送されてから診断・治療開始までに迅速な対応が必要になってきますが、そのスピーディーさに惹かれ、さらに勉強できたらと思い選びました。
仕事のやりがいを感じるときは?
入院された日に麻痺があった患者さんが日々治療とリハビリテーションをしていく中で症状が良くなっていくところを見るときです。また症状が良くなり、笑顔で退院していただけたときはとても嬉しく思います。
職場の環境はいかがですか?
コメディカルの方もとても熱心で、かつ相談もしやすいです。一緒に患者さんの治療も含めて色々と考えていけるのでとても働きやすい職場です。
今後の目標はなんですか?
日々勉強を続けて、より良い医療を提供できるよう精進していきます。
入局希望者へのメッセージ
当医局は脳卒中をメインに見ており症例数もかなり多いと思います。脳神経内科の疾患は多岐に渡りますが、それぞれ興味のある分野は異なると思います。脳卒中を勉強したい、と考えている先生にはとても良い環境が揃っていると思いますので、是非一度見学に来て下さい。
尾立 樹一郎
Kiichiro Oryu
入局年 2022年脳神経内科・脳卒中内科を
選んだ理由は?
手技のある科を希望しています。
神経内科は手技のない診療科だと思われがちですが、近年ではカテーテル手技も行われる傾向になります。希望者は豊富な症例とともにカテーテル手技のトレーニングも行うことが可能です。
当直勤務は大変ですか?
急性期を主に扱いますが、だからこそシフトがしっかりしています。つまり明けはOFFですし、当直でもないのに夜間に呼び出されることはありません。初めのうちは不安もあるでしょうが、上級医によるバックアップもありますので安心してトレーニングを積める環境にあると思います。
受け持ち患者数はどれくらいでしょうか?
後期研修のうちは受け持ち患者が多すぎても少なすぎても伸びません。およそ5-10人程度の適度な受け持ちがいいかと感じます。
若手女性医師の働き方はどうですか?
産休・育休の取得率は100%です。またお母さんドクターは当直なしになっています。もちろん院内に保育所が併設されています。これから結婚・出産を考えている方には最適な環境かと思います。
入局希望者へのメッセージ
豊富な臨床症例から多くの研究発表を行なっています。またそういった側面から学会の所属費、参加費などへの補助が充実しています。具体的にはここでは言えませんが、個人的にはちょっと他とは比べものにならないくらい充実しているので、一度医局に遊びに来ていただければと思います。