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教授あいさつ

Greeting

最良の医療を目指し、
世界に発信しよう!

2023年4月より診療部長を拝命致しました須田智です。当教室は初代教授の棚橋紀夫先生が2007年に立ち上げられ、育ててこられた教室です。その精神を引き継ぎ、チーム一丸となって、地域医療に貢献するとともに、脳神経内科・脳卒中学の教育、研究の発展に尽力していく所存です。

脳神経内科で多い病気は、脳卒中、認知症、頭痛、てんかんです。頻度は下がりますが、髄膜炎、脳炎などの中枢神経感染症や、多発性硬化症、重症筋無力症、ギランバレー症候群などの神経免疫疾患やパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患まで多彩な疾患があります。脳卒中であれば、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や心房細動、心不全、卵円孔開存などの心疾患の評価・治療も必要です。また、血小板増多症などの血液疾患やがんに起因する場合もあります。脳卒中や神経難病の経過中には、認知症を合併したり、誤嚥性肺炎や尿路感染、胆のう炎やがんの合併が判明したりと脳神経内科の守備範囲は広く、内科一般的知識やその管理を高いレベルで要求されます。

当科は、脳卒中に関しては、脳卒中外科、脳血管内治療科、リハビリテーション科と週に2回の合同カンファレンスだけでなく、垣根を越えて日々、連携を取り合うことで最善の治療を目指しています。循環器内科とのBrain-Heartカンファレンスでは、左心耳閉鎖術、 埋め込み型心電計、卵円孔閉鎖術、アブレーションなどの適応をディカッションしております。またリハビリテーション科とのリハビリカンファレンス、多職種との連携を要する認知症ケアチーム活動を担っております。認知症に関しては、地域の方々のニーズも高いものと思われます。大学病院ならではの様々な検査が可能であり、しっかりと診療していきたいと思います。

当科は、神経内科専門医、さらに専門性の高い脳卒中専門医、脳血管内治療専門医、認知症専門医、頭痛専門医などの取得に向けて神経内科学をしっかり学ぶ場を作り、楽しく、お互いに切磋琢磨し、「Your Happiness Is Our Happiness」を合言葉に地域と世界に向けて貢献していく医療を目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。

診療部長・教授

須田 智Satoshi Suda

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